12時頃起床、梅干しとお茶漬け。ひたすら読書、時々グッドオーメンズシーズン1や少女歌劇レヴュースタァライトを観る。
信田さよ子氏の『選ばれる男たち 女たちの夢のゆくえ』(講談社現代新書)を読了し、川上未映子氏の『黄色い家』(中央公論新社)を読み始めました。ストレッチをしている時が最も読書がはかどるような気がしています。しかし長座しつつ片手で足首を掴み(私は硬いのでつま先など手が届くわけありません)、もう片方の手で必死に本を読む姿はいささか滑稽、いえかなり滑稽です。
以下、『選ばれる男たち〜』の乱雑な感想です。
読んでいて個人的な体験を一つ思い出しました。大学でのディスカッションの時に「『女性は若いうちが花(華?)だ』という言説があるから、○○という描写が~」みたいな意見を私が言い、それに対して「若いうちだけなのかな~」と小さい声でぼやいていた方がいて、その人に「そんなことないよ!」と言えばよかったと。本当にそんなことない。性別年齢関係なく、人生すべてが華という考えにも賛同できかねる…と思っていたのでその時の私に言葉がなかったというだけなのですが。
いま改めて思うのは「~が華だ」という言説は神話であって特権を持った者がその欲を正当化するための言い訳にすぎず、一人一人の人生は他者に一方的に形容されるものでは決してないということです。人生のすべてが華であるわけでもない。人生がただ「ある」、存在するだけだと。
この本に書かれているように男性たちが「成熟」とは「社会の規範を内面化すること」であり、更に成熟することは「つまらないこと」だと捉えているならば、若者に見られる「有害な男性性」的な行為は、やがて成熟してつまらなくなる未来からのモラトリアムにおける行為なのではないか…と思いました。いらんわ〜そんなモラトリアム〜
前半は中年女性、男性たちからの「評価される」視点を逃れた女性たちが惹かれる「王子様」、夢のような男とは何なのかについて語られ、後半は著者がカウンセラーとして見てきた「夢を壊す男性」、DVの加害者に焦点を当てています。前半のうっとりするようなパート(著者本人がそう書いています)を読んで思うのは女性からの見た魅力的な男性たち、そして彼らを魅力的に思う理由について書かれた本、もとい論考ってあんまりなくない!?ということです。
私はこれをアイドルにまつわる論考を漁っていて強烈に感じるのですが…女性アイドル、松田聖子やAKB48に関する論文やら本やらは結構あります。でもジャニーズがなぜ女性たちに受容されたのか、そういうのは数が少ない…個人のブログやZINEは数えきれないほどあるけど学会誌やら公に刊行されたものは全然見つからない気がする。個人的なもの、特にインターネットにあるものは研究に使いづらいですし、書いた人間に連絡を取れないことも多い…アイドル全般を語る本は昨今の盛り上がりにより出てきましたけど、将来アイドル研究をやりたいな♪と思ってる学生があきらめを感じるくらいには…ない!例えばファンへの聞き取りとか映像化のないライブを主観をいれずに説明して論じるかみたいな調査の方法、論じるより前の話、それすらもそもそもない!文学理論の本なんか掃いて捨てるほどあるのに!先行研究の少ない分野なんて獣道歩くのと一緒ですよ!私だったら舗装された道を歩きたくなる…(泣)少ない理由はいくつか思いつきますが…
だからわたしがファンをやめるときは連絡先、「あらゆる反人道的な論考でなければこのブログを引用することを許可します」みたいな文言と共に今までアイドルを追っかけた話を書こうと思うんですよね…後世の研究者のために…
今日のタイトルはManeskinのSUPERMODELから